山旅図鑑…ま
馬頭刈尾根(2023.3.16)

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★糸の会 no.1261
2023.3.16(木)
大岳山〜馬頭刈尾根



〓山
【撮影】09時36分=秋田 守
ケーブルカーで滝本駅から御嶽山駅へ。スイカで乗車できるようになっていて驚いた。便利になったもんだ。登山目的の人もいたが、若い人たちのグループは軽装で、とても山を歩くようには見えなかった。あとは、こんな山の中にも復活しつつあるインバウンドのお客さんが来ていてそれにも驚いた。ひょっとしたら日本在住の方々かもしれないが。

〓山
【撮影】10時17分=秋田 守
まあせっかくだからお詣りしていきましょう、というコーチの声がなかったら、パスしていたかもしれなかった。階段が長いんだもの。下の方の階段には、あまのじゃくが彫られている。懐かしい。一応、写真は撮ったが、どうせコーチがあげるだろうからパス。なお、今回はデジカメ持たず、ほとんどiPhoneで撮影。キャプションも律儀に200文字にはこだわらず、にしていることをお詫びいたします。誰に詫びてるんだろう?

大岳山、馬頭刈尾根
【撮影】10時25分=秋田 守
御嶽神社周辺の桜はさすがにまだツボミも固そうだった。神社の狛犬は実に筋骨隆々で、強そうに見える。調べたら、あの長崎の平和祈念像の作者、北村西望という方の作品だそうな。そりゃ見事な訳だわ。

大岳山、馬頭刈尾根
【撮影】11時03分=秋田 守
お天気に恵まれ、ポカポカ陽気。事前にコーチからの指示書には、念のため軽アイゼン持参、とあり、正直者はザックに放り込んできたが、とんでもないよね、この陽気では。ただし、花粉症真っ盛り、ぼくはゴーグル着用、マスクもしっかり外さずに歩き始めた。が、しばらくしてマスクをずらし、最終的にはゴーグルもやめてメガネに変えた。なんとか酷い症状は出ずに済んだが、Wさん、油断してマスク外したから、後でクシャミ連発。

大岳山、馬頭刈尾根
【撮影】11時35分=秋田 守
途中、岩場には鎖を掛けた所もあった。冬場に凍り付いた時に滑るのだという。そうでなければ、さほどの悪路でもなかったが。このあたりで、そうやって舐めてかかったことが、後々の痛い目に繋がっていったんだろうなと後で反省した。手遅れ、脚遅れ。

大岳山、馬頭刈尾根
【撮影】12時11分=秋田 守
2時間で大岳山山頂に到着。おお、富士山が見える。この先では見えなくなってしまったから、ここで見られて良かったという訳。山頂は一応、本日の最高地点、1226m。汗びっしょりになってしまった。普通ならば、メインの山さえ登ってしまえば、後は下るのみ、楽勝となるはずが、今回はこの先が実に長いのだった。5時間。ま、何とかなるでしょ。

大岳山、馬頭刈尾根
【撮影】12時14分=秋田 守
大岳山山頂で持参のおにぎりを食べた。朝、最寄り駅前のコンビニで買ってきたポーク玉子。沖縄のコンビニでは最もポピュラーで、かつ種類も多いスパム握りのタイプ。最近は関東界隈のコンビニでも買えるようになったみたい。梅干しより、パワーが注入されるような気がするんだよね。

大岳山、馬頭刈尾根
【撮影】12時26分=秋田 守
腰を下ろしてポーク玉子を食べていたら、目の前の岩にキタテハが留まった。なんで花ではなくて岩に留まるのか分からないんだけど。まあ、いいや。先ほどから時々、ひらひら舞っていた。Wさんはつい先頃、どこかの山の上の空き地に、このキタテハがたくさん群舞しているのを見たという。越冬したのではないかとおっしゃる。蝶の道だったのかしら。

大岳山、馬頭刈尾根
【撮影】12時41分=秋田 守
大岳山頂のすぐ下に大岳神社という小さな社が立っていた。小ぶりな狛犬は犬ではなく、おいぬ様。ニホンオオカミ。そちらはコーチの写真でご覧になって下さい。そして、神社にはこのお札が貼ってあった。秩父や奥多摩一帯は、おいぬ様を祀る神社が多い。小ぶりでかわいいおいぬ様の狛犬は、同じような姿のモノが麓の檜原村大嶽神社にもあるようだ。

大岳山、馬頭刈尾根
【撮影】13時09分=秋田 守
長い長い下り道、平坦な箇所は陽も当たり、実に気持ちの良い道。残念ながら、その後、富士山が見えるはずの場所でも、雲に隠れてしまって見えず。幸い、ぼくは花粉にはあまりやられずに済んでいたが、先を歩くこちらの方は、時折、ハックション、と洗礼をあびていらっしゃった。

大岳山、馬頭刈尾根
【撮影】13時10分=秋田 守
富士山が見えるはずの、ちょっと展望が開けた場所。下界の様子がよく見えた。檜原村の老人ホームなどもはっきり見えたが、その横の山の上を伐り開いた場所に作業所のような建物が見えた。これじゃ、ポツンと一軒家には取り上げてもらえないな、きっと。

大岳山、馬頭刈尾根
【撮影】14時51分=秋田 守
馬頭刈山までとにかく行かなくては始まらない。その手前のピーク、鶴脚山。標高916m。このあたりで、そろそろ右膝がやばくなり始めてきた。力が入らないのだ。踏ん張れないから、下りがしんどい。コーチからはストックの力を借りるようにとのアドバイス。しかしながら、いつものことだけど、女性陣の健脚ぶりには驚かされる。ついていけないほどのペース。特に下りは。見習わなくては。

大岳山、馬頭刈尾根
【撮影】15時23分=秋田 守
15時19分、馬頭刈山山頂。標高884m。古い三角点が立っていた。もちろんタッチ。この先は、まだ2時間ある。ふうう。右膝も悪いままだし。行けるかなあ。ま、何とかなるっしょ。

大岳山、馬頭刈尾根
【撮影】16時56分=秋田 守
馬頭刈山からの下りはきつかった。途中で、もう1本道だし迷うこともないので、自分のペースでゆっくり下りたいので、皆さん先に行ってもらえませんかと、コーチに頼んだ。ゆっくり下れば、何とか進めることは進める。ストックに体重を預けるようにして、なるべくそっと地面に足を下ろして。結局、皆さんとさほど離れることもなく、集落の所まで下りてきた。吊り橋を渡ると、最後のひと山を登って下る。これが堪える。

大岳山、馬頭刈尾根
【撮影】18時33分=秋田 守
結局、17時19分に下山。そこは瀬音の湯という立寄温泉。1000円払って温泉へ。まず、シャワーで右膝を温水と冷水の繰り返しでマッサージ。露天風呂へ行くと、隣にサウナ用の冷水風呂があり、Wさんが野球選手のアイシングと同じ効果があるといい、立ったまましばらく浸かるというので、ご相伴する。が、冷たくて1分も保たず。温泉に浸かって、また冷水。これでかなりラクになった。風呂上がり、レストランで飲んだ生ビールの旨かったこと。つまみに天ぷら盛合せをもらい、生ビールをお代わり。さらに日本酒も1杯。ふうう、生き返った。

大岳山、馬頭刈尾根
【撮影】19時01分=秋田 守
瀬音の湯の廊下にはお雛様が飾ってあった。夕方という時間のためか、かなり大勢のお客さんで賑わっていた。いつもは温泉はパスして、そのままビールに直行していたが、今回だけは温泉に救われたように思う。ありがたや。



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