稲含山――2008.1.22(火)


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◆糸の会山行[547]――1c
◆稲含山
いなふくみさん……1,370m
登り8p→下り8p……16ポイント
日の出0652、日の入り1658……1.22に前橋で
◆上信電鉄・上州富岡駅から……2008.1.22(火)実施


■2008.2.1――矢野 博子さんからワンポイントレポート「1c稲含山」
”今年の冬は例年に比べて寒いよね”と何人かに聞いたら  ”それは 貴女がトシとったせい”と言われ ショックを  というか  ”そうかそういう事だったのか”と 確実にトシを取っているのを自覚しました。  (でも”私も寒いと思う”と言う人も何人かいました。 それぞれ それなりのトシでしたが。(笑))  稲含山ではお世話になりました。  登る前に見学した”富岡の製糸工場”は 一時間にもわたる丁寧な? 熱心な? ガイドさんで 足元から忍び寄る寒さが説明を上回りました。  世界遺産となったらもう少し何か工夫がないと人々が来ないのではと思いました。  稲含山は 途中凍っている小川を横切るときは つかまる所もなく ややスリリングで 全行程 アイゼンなしではとても無理でしたが 頂上の360度の展望は素晴らしい景色でした。  自分で登った山が 一つ 二つ 見ることができて 少し”山オンナ”に近づいた気分でした。  下山はとても良いテンポで タクシーの運転手に17時には下りてきますからここに居てくださいと伝えたら 1分も違わず 17時に約束地点に下山とは 神業でした。  今日久しぶりにHPを拝見したら 武蔵小金井の名医 逝去とのニュースが掲載されており 驚きました。私も彼のおまじないのような治療に びっくりし感動した一人ですので。残念です。  2月17日の技術講座 IN WASEDA 参加しますのでよろしくお願いします。


■2008.2.1――小林 美子さんからワンポイントレポート「1c稲含山」
 やはり今度も何かありましたね。今回はお風呂。3ヵ所のお風呂がダメで、結局風呂なしで・・。でも夏でなくて良かったです。
 皆が、夏なら汗びっしょりで食事より風呂よねぇ〜と言ってました。でも最後行ってみた不動の湯、真っ暗でしたよね。やはりもう廃業してしまっていたんですね。お風呂経営も難しい様ですね。
 それにしても富岡製紙場の寒かった事。最初のうちはそんなに寒く感じなかったけど1時間もじ〜と説明を聞いていると芯から冷えてしまいました。
 一生懸命な解説員(特に私達の解説員の方は丁寧)の方が説明しているのに途中抜ける訳にもいかず聞いていたけど、でももうすぐ世界遺産になろうとする。4年〜6年後になるような事が休憩場にかいてありました。
 あの建物とか、昔のままの工場内はやはりみて良かったかな。実家の山梨も昔は養蚕農家が多かったし、中は見たことはないけど糸をとる工場があったのを思い出しました。
 1週間前の15日に諏訪湖畔の片倉館のお風呂に入ってきたばかり、やはり昔の建物には珍しい造りの建築で古かったけどよい風呂でした。
 創設者の片倉???のヒゲの写真があったりいろいろ説明があったけど、さぁ〜と読んだだけで今思いだそうとしてもダメです。片倉財閥とは・・・。又ここ富岡製紙場で聞くとは思いませんでした。
 世界遺産寸前? の富岡製紙場も良かったけど、やはりわたしは入り口前の絹シューマイ(3個¥250)。おいしかった。この方が忘れられないかも・・・しれない。
 そこからタクシーでいよいよ本番の山。タクシーの運転手さんに出来るだけ上まで行って下さい、なんて頼んで、とうとう道がくずれていてこれは無理だぁ〜、ここまでと言われてタクシーを降りる(12:35頃)。
 途中一ヶ所は道が全部くずれている。昨年の9月の被害なのにどうして直さないのか帰りのタクシーで聞いてみたら、運転手さんの言うことには国に予算を出してくれる様頼んであるけどまだ承認されないから。OKが出れば県はすぐ工事に入るという事でした。
 登山口迄約1時間歩いたコーチ歩くのがはや!!(私がおそいのか)。昨年の1月アイゼンをつけた以来1年ぶりの雪道。途中凍った所が二ヶ所・・ここはこわかったぁ〜。
 帰りの下りが心配。無事あの氷の所をおりられるかしら?
 計画書では登山口から登り1時間下り1時間になっていたが登り2時間。かなりの遅れ。
 頂上は陽が当たり、寒くなく、浅間山・荒船山がよくみえてすばらしかった。
 下りは早かった。歩きやすい道をドンドン下りて行く。心配したあの氷の所は回り道をしてくれたので通らなかった。良かったぁ〜。
 タクシーとの約束の5:00ピッタリに着く。帰りタクシーに乗るとすご〜くホッとする。今日も無事おりてきた・・と。
 伊藤コーチのもと、86回目の山歩き無事終了。
 100回を目指して・・・。


●1100-1200_富岡製糸場を見学。明治新政府が外貨獲得の先鋒として、欧州が求める絹糸の品質を獲得すべくフランスからの技術導入によって世界最大の製糸工場(実習施設)を建設したという。
●砂岩を土台として木骨レンガ造りの巨大な建造物群が完成したのは明治5年(1872)だが、この工場システムが残されたのは民営化されて片倉財閥の手に渡り、稼働を続けながら第二次世界大戦をくぐり抜けて2005年に富岡市に管理が移管されたという。
●気温5度Cのなかで約1時間の解説付き見学は寒かったが、建造当時のたたずまいがほとんどそのまま残されたのは奇跡というべきもの。諏訪に残された温泉施設の片倉館にも片倉財閥の独特の企業姿勢が感じられるが、ここにも片倉の意志が感じられる。世界遺産の暫定リストに搭載され、登録に向かって進んでいるということだ。
●糸の会の健脚向け日帰り計画に社会科見学を加えたのは季節柄とお許しいただきたい。登り1時間、下り1時間という軽い山にしたけれど、季節柄、雪や氷があるだろうし、天気によってはなかなか貴重な体験ができるという、冬体験型の計画だった。

●前日夕方、Mさんから電話があって、予定ルートの林道が通行止めで、登山も禁止になっているという。
●昨年9月8日の台風9号によって剣の峰(1,430m)から霧積温泉に下る計画だったのを「いやな予感」で中止、霧積温泉が孤立してヘリが出動したけれど、あの日、立岩(1,265m)に入る南牧村の星尾集落への道も寸断されてニュースとなった。それに続く被害が稲含山周辺にもあったという。
●インターネットで調べてみると富岡側は梅ノ木入という最終集落から先が通行止め、下仁田側も高倉集落から上が通行禁止になっているという。ただしいくつかの登山レポートによって林道には何か所かの崩落があるけれど、登山道には問題がないとのこと。予定どおり行くことにした。
●富岡から乗ったタクシーは諏訪バス停のところにある「林道通行止め」と「登山自粛要請」の立て看板を抜け、梅ノ木入集落のところにある「通行禁止」を無視して侵入し、集落の最奥にあたる大きな道路陥没地点でわれわれを下ろした。5,300円。

1250_道路崩落地点(梅ノ木入集落最奥)を出発
1300_旧登山口
1330-40-45-50_神の池登山口(標高約1,000m)でトイレ休憩
1440-45_秋畑稲含神社
1515-25-30_稲含山(1,370m)
1600_赤鳥居通過(下仁田方面林道への分岐)
1610-15_神の池登山口(標高約1,000m)でトイレ休憩
1700_出発地点

●林道は部分的に薄い雪。雪は神の池登山口で5cm前後。軽アイゼンをつけた。
●一の鳥居から甘楽町秋畑の稲含神社への道は急斜面中腹を大きく巻きながら登っていく。途中に沢があって、凍った細い水流を何度か渡る。神社で気温はマイナス3度Cという見当。
●高崎に向かう列車からは白い山々がかなりはっきり見えていたが、次第に霞んで、谷川連峰などはかろうじて見える程度に。それでも浅間山は存在感を示し、荒船山とその向こうの八ヶ岳連峰は堂々と見えていた。浅間山と八ヶ岳の間には北アルプスが見えてはいたが、山があるという程度。
●山頂下にあるのは下仁田町栗山の稲含神社。下りは赤鳥居への道にしたが、尾根をダイレクトに下っていく道は傾斜は急だがよく整備されていて危険な場所はまったくない。下仁田側への林道合流地点から尾根を越えるかたちで一の鳥居へ。トイレのある神の池登山口へと戻った。

●1700に約束したタクシーがすでに来ていた。とりあえず富岡の「湯楽」へ行こうと思ったら、一週間ほど前の倒産したという。従業員が40人ほどいて、かなり賑わっていたので、寝耳に水の閉鎖とか。
●タクシー料金は富岡まで約5,000円、富岡から高崎も約5,000円ということで、富岡→高崎の上信電鉄運賃は770円だからプラス500円あまりで高崎まで直行できる。……ということでとりあえず高崎のスーパー銭湯をめざすことにしたのだが、スーパー銭湯テルメは電話が通じなかった。探していたのは湯都里(ゆとり)(027-350-8811)だったが、手持ちの資料に漏れていて、携帯からのタウンページで探せなかった。
●そこで上信電鉄南高崎駅の高崎温泉・不動かくれの湯に向かった。無休なので直行したら、真っ暗。じつは2005年に営業を終了していた。
●風呂に裏切られたので、しかたなくタクシーは高崎駅へ。定番の魚清大増(027-322-2725)で、定食1,500円でお開きに。


◆集合
●1.22(火)7:40……JR上野駅5番線ホーム
快速アーバン_たぶん真ん中あたり_高崎行き車両_2両目乗車口

◆ポイント
●小さいながら展望のいい岩峰です。とくに荒船山は絶景です。
●雪や氷でタクシーがどこまで入るのかわかりませんので、プラス3時間となる可能性もあります。登山口まで入れば超軽い山歩きを楽しみましょう。
●しかしまず、世界遺産への登録をめざしている富岡製糸場の見学をしたいと思います。帰りがけだとむずかしそうなので、行きがけに、ちょっと寄り道して。
●下山後、もちろん風呂あります。それから名物のこんにゃく料理にするか、時間が遅くなったら高崎に出てなにか。
●軽アイゼン必携です。お忘れなく。

★富岡製糸場見学
●見学は解説員つきで約1時間。開始は1000、1100、0300、1400、1500。
●見学料は500円。駅から徒歩約10分。

*計画表に「稲包山」との混乱がありました。「稲含山」が正解です。

◆往路
0750上野始発(高崎線・快速アーバン・高崎行き)……0939高崎
0750上野→0801赤羽→0809浦和→0816大宮→0939高崎
*乗換
0947高崎(上信電鉄・下仁田行き)……1021上州富岡(770円)
*1100〜1200_富岡製糸場見学。
*タクシーで神の池登山口へ(1台約6,000円)

◆現地行動
1300ごろ_神の池登山口を出発……登り8ポイントを1時間として
1400ごろ_稲含山……下り8ポイントを1時間として
1500ごろ_神の池登山口
*タクシーで上州富岡駅(さらに湯楽へ)
*ただし、道路凍結などにより諏訪バス停から車道を約6km歩くことになるかもしれません

◆帰路参考
●上信電鉄(上州富岡→高崎)
1615→1652、1642→1718、1707→1744、1733→1811、1752→1827、1813→1848、1840→1916、1918→1953、1959→2036、2048→2124、2140→2214、2222→2258

◆往路参考
●上越・長野新幹線
0840東京→0846上野→0906大宮→0930高崎
●山手線
0712新宿→0721池袋→0730田端→0737上野
0719品川→0726新橋→0730東京→0732神田→0734秋葉原→0737上野
●中央線
0628豊田→0635立川→0655三鷹→0714新宿→0726神田→0728東京
●湘南新宿ライン
0604国府津→0637大船→0644戸塚→0657横浜→0723渋谷→0729新宿→0736池袋→0746赤羽→0759大宮
●京成線(通勤特急)
0615京成成田→0633京成佐倉→0650八千代台→0658京成津田沼→0704京成船橋→0710京成八幡→0719京成高砂→0737京成上野
●常磐線快速
0655取手→0702我孫子→0707柏→0716松戸→0737上野

◆費用の目安
JR_上野→高崎……1,890円
上信電鉄_高崎→上州富岡……770円
taxi_上州富岡駅→登山口……1台約6,000円
taxi_登山口→上州富岡駅……1台約6,000円
上信電鉄_上州富岡→高崎……770円
JR_高崎→東京……1,890円
*新幹線自由席_高崎→東京_2,400円

◆電話
●タクシー(上州富岡駅)
日本中央タクシー_0274-62-3531
上信ハイヤー_0274-62-2621
●入浴(上州富岡駅)
湯楽_0274-64-1926_1000-2200_無休_800円_楽々パック(弁当込み2,000円/3000円/6人以上無料送迎)
●食事(上州富岡駅)
いちの家__こんにゃく
割烹常磐荘_0274-62-0009_こんにゃくコース2,000円から
割烹竹之花_0274-62-1909
割烹山石(さんせき)_0274-64-1217
割烹しま岡_0274-64-4008_送迎バスあり

◆持ち物
★食べ物・飲み物――水筒+行動食+おやつ
★この時期、ポケットライト必携です。
★手袋や冬用帽子、軽アイゼンも必携です。
■冬季日帰り標準セット
●足まわり……運動靴、軽登山靴など
●行動着……ドライタイプの登山用Tシャツ+長ズボン+長袖シャツ
●保温着……手袋+耳覆いのある帽子+靴下の替え+フリースシャツ+貼るカイロ
●雨具……折りたたみ傘+ゴアテックススーツ
●小物……地図+健康保険証コピー+時計+ポケットライト

◆ルートシミュレーション
●地図は国土地理院1:25,000地形図、長野3号-4(しもにた)、長野4号-3(かがはら)、を原寸で使用しています。
●シミュレーションマップ上の○印は予定したルートが太い等高線(50m)を横切る地点を中心にした半径50mの円。数字は100m単位の標高です。◇印は山頂から山裾に向かって地図上で計った距離。ごくラフな計り方で500mごとに印をつけてあります。この地図情報の一番簡単な見方は、○印と◇印をどちらも1個(1ポイント)7.5分(2個で15分、8個で1時間)と概算して、山歩きの時間目盛りとする方法です。
●なお、下りは道の状況によって登りの70%と見積もるのが現実的です(高速下山路では50%、難易度の高い場合は100%とすべき例もあります)が、計画段階では登り時間にしておいて、余るようならリーダー権限の予備時間として自由に使うという考え方をしています。


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